deborah bowness

「私は、私のアートを価値のあるものにしたい」 ー デボラ・バウネス

CREATOR

  店頭で配布しているフリーペーパー 『WALLPAPER WORLD』 最新号の特集は deborah bowness   私が壁紙に興味をもつようになった きっかけだったりします。   彼女がつくるのはもちろんWallpaper 「壁紙」ですが 、そう呼ぶよりも 彼女自身がそう言っているように 「アート」の方が しっくりきます。   壁に「貼る」のではなく 「飾る」イメージ。   ひとつのアートです。  

Deborah Bowness

Deborah Bowness

  今回はそんなアートを届けてくれる デボラにブランドに対する思いや エピソードを聞いてみました。    

Q1. 壁紙ブランドを立ち上げたきっかけは何ですか?

私はRoyal College of Art(英国王立美術大学)出身なの。テキスタイルデザイン構築の学位を取って1999年に卒業したのよ。大学時代、思い描いているイメージを壁紙にしてみようと思ったのが最初。 コレクション名は”Hooks & Frocks” そのデザインで、Peugeot Design Awardを受賞したの。それがきっかけで“他とは一味違う壁紙デザイナー“としてメディアに取り上げられることが多くなったわ。 私は、私のアートを価値のあるものにしたい。そして壁をキャンバスとして使いたいの。    

Q2. 壁紙に関する最初の思い出は?

子供の時に自分のベッドルームの壁紙を選ばせてもらえたの。ローラ・アシュレイの花柄の壁紙を選んだわ。それが最初の思い出。 deborah bowness

Q3. 自分のブランドを立ち上げる前に壁紙業界での経験はありましたか?

なかったわ。大学でデザインをしていたくらいかしら。    

Q4. デザイナーになる前はどんな仕事をしていましたか?

デザイナーになることしか考えてなかったわ。大学時代からどうしたらデザイナーになれるかずっと考えていたの。    

Q5. 製品化に至るまでの苦労話、エピソードはありますか?

どのコンセプトで進めていくかを決めてデザインを絞ることね。どのデザインを世に送り出すか、どんな配色にするか、それらを決めるのに毎回苦労するわ。たくさんのアイディアが頭の中にあるし、そのデザインたちがいろんな色や形になるところも見てみたい。私は自制心がある方じゃないから、全ての可能性を試してみたくなるのよ。  

2014年の新作★Ceiling Swag - deborah bowness

2014年の新作 Ceiling Swag – deborah bowness

 

Q6. 壁紙が自分にとって大切なものになると思ったのはいつですか?

イギリスのリーズにあるTemple Newsam(美術館)に行った時ね。感情の表現方法として壁紙を使うことを思いついたの。そこから壁紙の世界への探検が始まったわ。    

Q7. 避けられたであろう失敗はありますか?

失敗をすれば教訓になるし、失敗するたび人は成長できるわ。避けることなんてできないの。だってその時は自分の判断が失敗だなんて思っていないんだもの。  

Chair Blue - deborah bowness

Chair Blue – deborah bowness

 

Q8. インスピレーションはどこから得ていますか?

シュルレアリスムからインスピレーションを得ているわ。 大抵の場合、潜在意識の中でインスピレーションを得ているの。注意を払っているわけじゃなくて、私を取り巻く世界を広い心で見るだけでアイディアは浮かんでくるわ。    

Q9. あなたのデザインにインスピレーションを与えたお気に入りの場所、街はありますか?

特定のどこかっていう場所はないわね。私は人が住んでいる場所や、月日の流れでできた味わいが感じられる場所にインスパイアされるの。    

Q10. どうしてシルクスクリーンの壁紙を作ろうと思ったんですか?

モノクロの写真にインクを使って薄く色を付ける技法を使いたかったの。大学でテキスタイルをシルクスクリーンでプリントする方法を習ったからだと思うわ。シルクスクリーンで印刷するとすぐにプリントされるから満足感があるの。私はじれったいのが嫌いだからこの手法があっていると思ったのよ。  

Bespoke Standard Lamps - deborah bowness

Bespoke Standard Lamps – deborah bowness

 

Q11. あなたのブランドで一番大切なことは何ですか?

一番大切なことはデザインに統一感を持たせること。どの作品を見ても私のデザインだとわかってもらえるようにね。妥協はしないようにしているわ。新しいコレクションを作り始める前に、まずブランドの雰囲気に合っているかどうかを考えるの。ブランドを続けていくのに必要なことは、商品ごとに自分の内面をコンスタントに見つめることだと思うわ。    

Q12. あなたのブランドを単語一つで表すとしたら?

” Different. ”   (他とは)異なる。   

Patterned Illusions 1 - deborah bowness

Patterned Illusions 1 – deborah bowness

 

Q13. 愛する人に壁紙を送るとしたらどのデザインですか?

送る相手によるから、ぴったりだと思う壁紙を作っちゃう!    

Q14. あなたのブランドで一番売れている壁紙は何ですか?

“Genuine Fake bookshelf”ね。これはクラシックな本棚の壁紙のリメイクなの。  

Genuine Fake Bookshelf - deborh bowness

Genuine Fake Bookshelf – deborah bowness

 

Q15. 気になっている壁紙のブランドはありますか?

“Zuber”と“De Gournay(下写真)”ね。どちらもクラシックで美しくて感激するブランドよ。  

De Gournay (Source : Pinterest)

De Gournay (Source : Pinterest)

 

Q16. 日本についてどう思われますか?

日本には行ったことがないの。だから日本(の市場)にはあまりなじみがなくて…。私の日本のイメージはオープンで、壁紙を使って他とは違った新しい方法でデコレーションを楽しむことに期待している感じかしら。新しいことを試してみる準備が整っているイメージ。    

Q17. 誰かあなたに影響を与えた人はいますか?

最近、アンリ・マティス(フランスの画家。フォーヴィスムのリーダー的存在)のカットアウトの展示会を見たの。彼のカットアウト(切り絵)作品の切り抜きが直接壁に飾ってあって、すごく感銘をうけたわ。    

Q18. あなたの壁紙にはどんな人物が似合っていると思いますか?

またどんな人物に好かれると思いますか? 心が広くて、ユーモアのセンスがある人。それに“他とは違う”ということを熱望している人かしら。   – – – – – – – – – – – – – – – – –   いかがでしたでしょうか。   「神は細部に宿る」という言葉を残したのは建築家のミース・ファン・デル・ローエでしたでしょうか。 デボラのこだわりもミースのそれに通じる気がします。   ミースは「Less is more.」という 名言も。  

「少ないことは豊かなこと」

  ミースの建築にデボラのアートは似合いそうな気がします。  

"The Farnsworth House" Source : Pinterest

“The Farnsworth House” (Source : Pinterest)

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